フミ3ぽ

旧友の個展を観に久しぶりに松濤美術館までフミ散歩。出会った頃から変わらぬ超絶技巧な仕事ぶり。図録の中で作者が「始めた頃よりやってる事はずっと変わりません。いまだに全く飽きない。だから続けられるのでしょう。」的に語っていた事が印象に残りました。もしかすると、移り変わりがちな「好き嫌い」よりも、「ず〜と飽きない」を物差しに選ぶのが正解なのかも?人も仕事も(苦笑)。

須田悦弘

会期: 2024年11月30日(土)~2025年2月2日(日)
入館料: 一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、
高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)

※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料 
※障がい者及び付添の方1名は無料

休館日:月曜日(ただし、1月13日は開館)、12月29日(日)~1月3日(金)、1月14日(火)
主催:渋谷区立松濤美術館
協力:ギャラリー小柳

普段、道端で見かけるような草花や雑草。実は本物と見紛うほどに精巧に彫られた木彫作品です。須田悦弘(1969~)は独学で木彫の技術を磨き、 朴 ほお の木で様々な植物の彫刻を制作してきました。須田によって生み出される植物は全て実物大で、それらを思いがけない場所にさりげなく設置することで空間と作品が一体となり、独自の世界をつくりあげています。
本展は、東京都内の美術館では25年ぶりとなる須田悦弘の個展です。今回、須田の初期作品やドローイング、近年取り組んでいる古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品等をご覧いただくとともに、本展のための新作も公開します。
渋谷区立松濤美術館の建築は、「哲学の建築家」とも評される白井 晟一 せいいち (1905~1983)によるものです。閑静な住宅街に位置する石造りのユニークな外観、入口の先には楕円形の吹き抜けがあり、そこに架かるブリッジからは池と噴水を見下ろすことができます。地下2階から2階まで螺旋階段で繋がり、高い天井と湾曲した壁面をもつ展示室や、ベルベットの壁布が張られ、絨毯敷きにゆったりとしたソファが置かれた展示室など、他にはない空間が来館者を迎えます。
ここに須田の植物を配することでどのような作品となるのか。白井建築を舞台にした須田悦弘のインスタレーション作品としてもご期待ください。