長い間、主に広報関連のお手伝いをさせて頂いている埼玉県障害者アート企画展。今年は埼玉県立近代美術館にて、他の2つの障害者アートの展覧会と同時開催されます。水川が障害者アートに出会い既に25年あまり経ちましたが、私にとってはそれまでの狭く偏った価値観をブッ飛ばし、一気に視野を拡げてくれた感謝すべき世界であり、大きな影響を受けています。一粒で三度美味しい貴重な機会をどうかお見逃しなく!
第14回埼玉県障害者アート企画展
Coming Art 2023
会期:2023年11月29日(水)-12月3日(日) 10:00-17:00
※最終入場16:30 入場無料
会場:埼玉県立近代美術館 一般展示室1.2(地下1階)
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1 (JR北浦和駅西口徒歩3分)
今年で14回目を迎える埼玉県障害者アート企画展。埼玉県が実施する「障害のある方の表現活動状況調査」には毎年、「これってアート?」と思われる表現から、社会的に注目を集める作家の新作まで実に多彩な作品が集まります。この調査票をもとに、30以上の福祉施設や行政の職員、美術の専門家などがネットワーク(埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇)を結び、それぞれの視点で話し合いながら出展作品を選考しています。本展では、交ざりあう価値観の中から選び抜かれた、103名の作家による600点を超える作品をお届けします。
主催:埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇、社会福祉法人みぬま福祉会 共催:埼玉県、埼玉県障害者アートフェスティバル実行委員会 後援:上尾市、春日部市、川口市、川越市、行田市、久喜市、熊谷市、さいたま市、狭山市、鶴ヶ島市、所沢市、戸田市、新座市、蓮田市、鳩山町、飯能市、東松山市、日高市、深谷市、本庄市、三郷市、毛呂山町、吉川市、吉見町、寄居町、嵐山町、JR東日本大宮支社 協力:アートセンター集協力委員 助成:令和5年度埼玉県障害者芸術文化活動普及支援事業(埼玉県補助事業) 監修:中津川浩章
出展作家: 相澤太郎、阿久津英二、阿部香織、阿部美幸、新井美沙、荒井玲良、飯田大空、五十嵐琉斗、石井章、石川京子、石川直人、磯田淳夫、伊藤裕、稲益綾恵、岩井大知、内田拓磨、及川礼、大津剛、 大野麗果、尾ヶ井保秋、小幡海知生、金森啓太、金子隆夫、川俣大輔、後藤彩花、小林一緒、コバヤシカオル、小林大河、小林ち ゃん、小牧美穂、斎藤健視、斎藤元、坂庭儀信、佐藤謙生、椎橋豊、柴﨑優翔、柴田和、白山七恵、シュウシュウ、杉田大河、杉山直樹、関口エイ子、関口直子、関翔平、髙野博史、高橋典光、髙橋裕子、田中裕貴、チバイサム、塚田裕磨、出羽まいる、冨田聖治、なお丸、長澤章、中勢忠、並木信弘、西川泰弘、新田新汰、野口敏久、野村真優子、長谷川栄子、長谷部航輝、羽生田優、ぱみん、林良樹、平川寛隆、フエリンク、福島尚、へのホン、真嶋翔生、益子里菜、町田真春、松尾大輔、松崎悠希、丸谷祥悟、三好進、森川里緒奈、森羽虫、森理菜子、箭内裕樹、山岸太誠、山口敏夫、山口由紀子、山﨑利之、纈、用田祐一郎、横井雅美、横山涼、吉川健司、吉田憲司、吉永武、吉野亜紀、吉野孝紀、ヨッシ ー、chigusa、D.J.E.J.、EMI、Fumi、K.D、KOUJI、Mi、 Yasuhiro Nonaka、Victor tan
同時開催: 今年は3つの展覧会の同時開催です。
1.第14回埼玉県障害者アート企画展 会場:一般展示室1・2
2.アートミーティングatさいたま国際芸術祭 会場:一般展示室3
3.南関東・甲信ブロック合同企画展2023 会場:一般展示室4
埼玉県を中心に、1都6県の広範な地域における障害のある人の作品が埼玉県立近代美術館に集結します。
お問い合わせ:アートセンター集
〒333-0831埼玉県川口市木曽呂1445(社会福祉法人みぬま福祉会工房集内)
Tel 048-290-7355 Fax 048-290-7356
e-mail:kobo-syu@marble.ocn.ne.jp
埼玉県障害者アート企画展は、いわゆる一般的な障害者ア ートの公募展とはかなり違った展覧会です。作品のクオリティが高いことに加えて特筆すべきは「表現のバリエーションが豊富」なこと。それはなぜ、どうしてなのか。障害がある人たちの個別の「表現」に関する詳細や考察を写真付きで記した埼玉県独自の「表現活動状況調査」の取り組みも大きいでしょう。オーソドックスな絵画や立体作品だけではなく、“一見理由はわからないが続いている「行為」”や「収集しているもの」などもその人の「表現」の可能性としてとらえるなど、一般的な「アート」の枠をはみ出す実に幅広い豊かな「表現」の数々がとても魅力的で面白いのです。展示する作家・作品のセレクトには、美術の専門家だけでなく福祉現場で働くスタッフ、弁護士、デザイナーなども加わり、それぞれの視点から多様な価値観を反映したセレクションになっています。 「なぜ?」「どうして?」「これって、アートなの?」―「芸術」 という枠を超えた人間のやむにやまれぬ「表現」の多様性。 それが一望できる展覧会です。
監修:中津川 浩章