長い間、広報物などをデザインさせて頂いている「埼玉県障害者アート企画展」が今年も埼玉県近代美術館にて開催されます。そして、本年度より演習授業(グラフィック演習Ⅳ)にて問題解決に取り組ませて頂いている福祉施設「工房集」からも大勢のアーティストが選ばれ、作品展示されています。凝り固まった既成概念をぶっ壊してくれる「ワクワク」にきっと出会えるはず。つまらない大人にならない為に是非!
第15回埼玉県障害者アート企画展
Coming Art 2024
会期:2024年12月4日(水)-12月8日(日) 10:00-17:00 ※最終入場16:30 入場無料
会場 : 埼玉県立近代美術館 一般展示室1.2(地下1階)
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1 (JR北浦和駅西口徒歩3分)
主催:埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇、社会福祉法人みぬま福祉会
共催:埼玉県、埼玉県障害者アートフェスティバル実行委員会
協力:アートセンター集協力委員
助成:令和6年度埼玉県障害者芸術文化活動普及支援事業(埼玉県補助事業)
監修:中津川浩章(美術家・アートディレクター)
15回目になる埼玉県障害者アート企画展。当初、障害がある人たちの魅力的な表現を福祉的視点も含めた“調査票”をもとに審査するという形式で始まった。最近は調査票もさることながら、福祉施設で働くスタッフのリアルな現場感覚をより反映させるような形に変化してきた。審査会はアート、デザイン、教育、福祉、法律、行政といった多様な専門性を持つ方々が、丁寧に対話を重ねながら進めてきた。かつてはアートの専門家の意見を福祉関係者が拝聴するような傾向があったが、いまでは逆に福祉現場スタッフから作品の背景が語られるとアート関係者がそれを聞いて唸り、感心し、質問してくる場面も増えた。“福祉とアート”が交錯し価値を生みだすスリリングな瞬間、まさに最近よく目にする「福祉×アート」という言葉の実践を具体的に押し進めてきた結果だ。
非言語のコミュニケーションの中から生まれてくる「表現」の数々。“読めそうで読めない象形文字のような線”、“紙をはみ出して部屋の壁にまでドローイングする人たち”、これは芸術なのか、たんなる表出なのか、あるいは無意味な行為の反復なのか。すべての作品には「生きる」というメッセージが刻印されている。なにが私たちの人生を社会をそして福祉現場を豊かにしていくのか。問いかけてくる展覧会です。
監修:中津川浩章
関連イベント
①アーティストトーク
日時:2024年12月7日(土) 10:30~/14:00~(予定)
出展作家や支援者が作品について想いを語ります。トーク予定の出展作家についてはSNS等でお知らせします。
②作品鑑賞プロジェクト「わたしたちの目」
中学生による作品鑑賞の感想文を、パネル掲示します。
企画協力:埼玉県内中学校
③ことばでみる鑑賞ツアー(埼玉県立近代美術館との連携プログラム)
視覚に障害のある人とない人がグループになり、会話しながら(一部、触って)展示作品を鑑賞。
作品鑑賞後は、埼玉県立近代美術館との連携プログラムとして、美術館が所蔵するユニークなデザインの椅子に座って、おしゃべりを楽しむ時間も設けます。
企画協力:con*tio
日時:12月6日(金) 13:00~15:30
会場:埼玉県立近代美術館 地下 一般展示室1・2、2階講堂
募集:見えない人・見えにくい人 5名(応募多数の場合抽選)
応募:11月5日(火)までにアートセンター集へお電話ください