1017D便り

民藝好きの御多分に洩れず、大好きな「張り子作り」に初チャレンジ!全くイメージ通りにいかず、う〜む、なかなかに手強い(苦笑)。「いい感じ」にするには、暫しの精進が必要のようです。

張り子(バ7餅)

張り子を量産する場合は「木型」などを使用するようですが、今回は誰にでも手を出しやすいように、何度も使いまわせる「油ねんど」を使用して原型づくりにチャレンジします。

個人的に張り子の魅力は、メリハリなさげな「ゆる〜いカタチ」と、そのカタチから少しハズれた「ゆる〜い絵付け」の醸し出す「朴訥感」だと感じているので、原型の段階でも、あまりカタチを追い込まずに、イメージとボリュームだけ押さえて、次の作業に進んでみます。

最終的に張り込んだ紙と原型が剥離しやすいようにサランラップなどで原型全体を覆います。

適度なカタチと大きさに千切った新聞紙を水で溶いたのりに浸し、重ねながら原型を覆っていきます。(数回繰り返す)

新聞紙と同様の作業を今度は「和紙」で繰り返します。

乾燥後にカッターなどで一部切り込みを入れて、原型の粘土を取り出します。

粘土が抜けた状態。この後、バ7の両耳を銅線で作って固定し、切り込み部分を和紙で閉じます。

全体をジェッソ※1に浸し、乾かします(数回繰り返し)。乾燥後、最後にアクリル絵の具で絵付けをして完成※2です。

※1 本来なら日本画材料として古来から使われてきている胡粉(貝殻の粉)の入った白色地塗り剤を塗り込む様です。
※2 水川はヤれた感じが大好物なので、絵付け後にエイジング加工を施しています。

張り子(白バ7)

白バ7は両耳を粘土で作ってみたが、最終的に随分と太くなってしまった(苦笑)。私のスキルの問題もあるが、やはり細長い形状は線材を芯材としてから紙を張り込んだ方がイメージを合わせ易いと感じました。トライ&エラーあるのみ。